ひびきで巻藁練習をしませんか?

2022.3.30.

会長 山中敬雄


 ひびき弓道場は、3月1日から射場内に限定しての個人利用(巻藁練習)が可能となりました。ぜひ多くの方が利用されるよう願っています。

 一方、なぜ的前練習ができないのかとか、巻藁だけなのになぜ通常料金なのか、という疑問の声もあるようです。

 そこで、巻藁練習が可能となったいきさつや、利用料金についてご説明します。



【1】矢止めネット工事について


 まず、安全対策工事全体についてご説明します。

 これには、令和3年度に元々計画していた工事①と、昨年10月に発生した矢の飛び出し事故に対応した追加の安全対策工事②の2つがあります。


1)元々計画の工事①は、右横への飛び出しを防止するため、右白塀側にある既存の防矢ネットに接続して、同じ高さの防矢ネットを射場近くまで延ばす工事です。この工事はR3年11月~R4年2月の予定だったので、弓道場は11月から休館し、工事が終わった3月から利用再開となる見込みでした。


2)ところが、工事①が開始される直前の昨年10月12日に、残念なことに再び矢の飛び出し事故が発生しました。これは、過去11年間で4回目、5回目の飛び出しとなります。

 豊中市はこの事案を重く受け止め、直ちに弓道場を利用中止とし、追加の安全対策の検討を開始しました。そして、この追加工事②が完成するまでは、弓道場は3月以降も利用中止(休館)が続くことになりました。


3)豊中市の設計検討の結果、追加の安全対策は矢止めネットの増設と決まりました。その経緯や設計案は、この欄で何度か説明しておりますので、ぜひご覧下さい。


4)追加の矢止めネット工事②のため、弓道場はR4年3月から当初案ではR4年10月末で休館の予定でしたが、ごく最近に豊中市から連絡があり、工事は8月末完了を目途に進めるとのことなので、弓道場は9月には再開される見通しとなりました。



【2】ひびき弓道場の射場内利用(巻藁練習)について


 ひびき弓道場は、3月以降も休館が続く予定でしたが、以下に述べるように、豊中市&ひびきと交渉して、3月1日から射場内に限定しての個人利用が可能となり、巻藁練習ができるようになりました。ただし、追加の矢止めネットは未完ですので、的前練習(安土へ矢を飛ばすこと)は禁止されています。

 巻藁練習ができるようになった経緯や利用料金についてご説明します。


1)3月から、武道館ひびき本館が再オープンしました。弓道場は、最初に計画された工事①は完了しましたが、新しく計画された追加の安全対策工事②はまだ始まっておりません。つまり、弓道場は工事①と工事②の谷間で、単に閉めている状態のままが続くことになります。


2)この間の弓道場の利用方法として、矢の飛び出しは教室で起こったのだから、普通の人の的前練習は認めてくれてもよいのではないか、と思った方もあるかと思います。

 しかし、これには誤解があります。ホームページのQ&Aに説明しましたが、過去11年間に生じた矢の飛び出しは、有段者が自由練習している時にも発生しています。決して教室だけの出来事ではありません。

 豊中市では、矢の飛び出しは二度と起こしてはならないとして、追加の安全対策工事②が完成するまでは、的前練習は禁止としました。


3)一方、的前練習はできなくても、せめて巻藁練習だけでもできるようにならないか、という希望意見が寄せられました。

 射場内の巻藁練習だけなら利用許可してくれる可能性があると考え、豊中市&ひびきと交渉しました。その際、利用料金は通常料金(一般400円、シニア200円)よりも安くしてもらえないかと要望しました。


4)交渉の結果、利用者が安土に矢を飛ばさないことを条件に、射場内の利用許可が得られました。ただし、安土に矢を飛ばさないことをひびきが管理するのは無理なので、そこは、弓道協会が専用使用で借りて、弓道協会で管理してもらいたいという条件付きでした。


5)利用料金については、「市の体育施設の利用料金は条例で定められているため、射場のみの利用だからといって、専用使用料金や個人利用料金を減額することはできない」との回答でした。


6)この回答を受けて、弓道協会で弓道場を専用使用で借りる検討を始めました。参加者が一定数以上集まれば、一人当たりの利用料金を安くできるのではないかと考えたのです。


7)利用料金の計算例を示します。

・弓道場の専用使用料金は、平日9時-17時(昼間)で6,300円、9時-21時(全日)で9,000円。日祝日は、7,560円と10,800円です。

・例えば、300円/人とするには、昼間なら平日21名、休祝日26名が、全日なら平日30名、日祝日36名が集まればよい計算になります。


8)これが可能かどうか判断するため、2月のアンケート調査の中で巻藁練習への参加希望を聞きました。その結果、初心者や低段者を中心に、ひびきでの巻藁練習に参加したいという人は結構多いことが分かりました。(計38名が巻藁練習に行くと回答)

 しかし、細かく見ると、参加希望の曜日は分散しており、比較的希望が多い曜日は(金)と(土)の全日でしたが、人数はそれぞれ24名、22名で、上記の必要人数に達しません。その他の曜日はもっと少なく、9名~19名でした。これでは、どの曜日も参加人数が足りず、300円/人では赤字となることが分かりました。


9)このような赤字が発生した時にどうするか、役員会で議論しましたが、「個人の練習に弓道協会が補助金を出すのは筋が通らない」。従って、「協会は補助金などの負担は行わない」となりました。これは妥当な判断だと思います。


10)では、どうしたらよいか。役員会ではいくつか提案が出されました。

その一つは、ホームページで曜日を限定して有志を募れば、人数が集まって300円/人で行けるのではないか、というものでした。

 しかし、人それぞれに都合があるので、日によって参加人数は増減するだろうし、人数が少ないときに収支をどうバランスさせるか、これは非常に難しい問題です。人数が少ないときに料金を400円にしたのでは、通常料金と変わらないことになります。


11)結局、弓道協会が専用使用で借りて、参加者の利用料金を通常より安く、例えば300円に設定して、協会の負担金なしで収支をバランスさせるのは、非常に困難であると結論せざるを得ませんでした。


12)これに代わる案として、それならいっそのこと、通常料金でよいから、これまでと同様にひびきで受け付けてもらって、射場内のみの利用(巻藁練習のみ)を認めてもらうのはどうか?という案が出ました。利用する方にとっては、もっとも便利で現実的な方法といえます。


13)役員会のこの議論を受けて、射場のみ利用を通常のひびき受付でやってもらえないか、豊中市&ひびきと改めて交渉しました。矢を安土に飛ばさない方法としては、シャッターを半分下ろす、安土には何か障害物を置く、などを提案しました。

 その結果、当方の希望が受け入れられ、3月1日から、射場内に限定しての個人利用(巻藁練習)が可能となったわけです。勿論、安土に矢を飛ばすことは禁止です。


14)前述の通り、利用料金は市の条例で定められているので、射場のみの利用だからといって減額はされず、個人利用料金は通常通りの400円(シニア200円)です。

 この料金を高いと思うかどうか、利用するかしないかは、一人ひとりの判断にゆだねるしかありません。



【3】ひびきで巻藁練習をしませんか?


 以上ご説明したように、追加の矢止めネット計画は8月末工事完了を目途に進んでいます。工事そのものが開始されると、再び弓道場は利用中止となりますが、それまでの間は、射場内での巻藁練習が可能です。

 これまでの休館中、他の道場に練習に行くのは敷居が高くて、しばらく弓から離れていた方も多いかと思います。しかし、巻藁だけでも稽古を続けることは大切です。

 巻藁は、弓を引く感覚や筋力を取り戻すのによい練習です。また、誰もが経験することですが、的前だとついつい的を意識しすぎて良い射が出ないことがあります。巻藁なら、自分の射をしっかりと見つめ直すことができ、射のレベルアップにつながります。今のところ余り混み合っていないので、数多く引くことも可能です。

 通常料金ではありますが、みなさん、ひびきで巻藁練習をしませんか?


(完)

特集記事
近日公開予定
今しばらくお待ちください...
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square