「弓道場を利用するに当たっての心得」
2023.7.8
令和5年6月
豊中市弓道協会
弓道場を利用するに当たっては、以下の心得をよく守って頂くようお願いします。
弓道の基本精神は、「礼節」を大切にし、「相手を慈しむ」ことにあります。
また、安全の確保は全てに優先します。「弓矢は武器としての危険性を有する」ことを、肝に銘じて行動して下さい。
【1】道場における一般的心得
1.道場内では、指導者や責任者の指示に従うこと
2.素足は禁止。必ず足袋・靴下をはくこと
3.他人の迷惑になる言動を慎み、起居動作を静かに行うこと
4.射場への入退場時には、必ず礼(揖)をすること
5.師範席の框(かまち)に腰掛けないこと
6.道場内および各自所持品の整理・整頓・清掃を心がけること
7.道場内のことで分からないことがあれば、指導者や施設責任者に聞いて行動すること
【2】安全上の心得
1.弓具はよく手入れを行い、安全なものを使用すること
(弓・矢の破損/弦の納まり/握り革/把の高さ/中仕掛/矢の長さ/筈割れなどの確認)
2.指輪、ネックレス、ピアス、腕時計などの装身具は外しておくこと
頭髪の長いものは、顔にかからないように後ろにまとめておくこと
3.絶対に他人に向けて弓を引いてはならない。まねをしてもいけない
4.控え室で素引きやゴム弓練習、中仕掛けの矢番え確認などをするときは、周りの安全を確認して行うこと
5.矢束の半分以上の空打ちをしないこと
6.巻藁矢で的前に立たないこと(引かないこと)
7.許可なく矢道や安土に立ち入らないこと
8.行射の時、矢道や安土に人がいる時は、取掛けをしないこと。間違って行射を進める行為があれば直ちに注意し 停止させること。行射は安全が確認できた後に行うこと
9.その他不安全な行動を見かけたら直ちに注意するなど、危険を未然に防止するよう相互に心がけてください
【3】的前練習時の心得
1.初心者は、前方ないし中央に近い射位に立つこと
2.師範や上位者の稽古の場として、後部1、2的は空けておくのが礼に即すると心得ること。(ただし、混んでい る時や許可ある場合は、この限りではありません)
3.他人の矢が付いている的に向かって行射しないこと
4.練習は、原則として一手(2本)ずつで行うこと
(利用者が多いときは、四ツ矢など多数本での一度の行射は避けること。大会などのため四ツ矢練習を行うときは、 周りの利用者の了解を得てから行う)
5.前もしくは後ろ立ちが取掛けている時は、射終わるまで待って射位に進む
6.自分の射が終われば、直ちに矢取りに行くよう心がけること
【4】矢取りの心得
※以下は、豊中道場の方法です。他の道場では、その道場の方法に従って下さい。
1.矢取りに行くときは、出口付近で待機すること。他の人が行射中に、矢取り道を歩いて行ったり、看的所の近く に立ったりしないこと
2.行射の人が射終わったら、手をたたくなどして矢取りに行くことを射場に伝え、看的所に向かう
3.的前に入るには、赤旗を出し、手をたたき、声を出して射場に合図し、射場から「お願いします」「どうぞ」の 返事を待ち、射場を目で見て安全を確認し、それから的前に入ること
★赤旗を出して、返事も待たずに、すぐに的前に入るのは厳禁である
4.後方の的から順に矢をあげる。複数人のときは前後で手分けする
5.矢をあげるときは、外れた矢から先にとるのが基本。但し、遠い外れ矢は後にする
6.矢は、できるだけ根(矢先)に近い方をもち、真っ直ぐに引き抜くこと
7.的中矢を抜くときは、左手で的面を押さえて抜く
8.矢が的枠や侯串(ごうぐし)に深く刺さっているときは、抜かずに、矢の持ち主に伝えて、自ら抜いてもらうこ と
9.矢取り動作中は、矢筈に土が付かないよう気をつけること
10.矢取りが終わったら、赤旗を戻し、「どうぞ」と射場に声をかける
11.矢拭きは、看的所内のタオルで丁寧に行う
12.射場に戻るときに落的の人が打起していたら、看的所内で待ち、射終わってから矢取り道に出ること
13.矢は、右手で矢尻を下から包み持ち、左手で矢の中程を持つ
※これは、上座に矢先を向けない心得です。安土から戻るとき、豊中は左側が上座なので、右手で矢尻を持ちます。 右側が上座の道場(例:万博の近的射場)では、左右を逆にします)
14.矢を持っているときは足元に注意し、決して走らないこと
【5】その他
1.個人利用時間内でのグループ活動や占有はご遠慮ください
2.道場や共有スペースは譲り合ってご利用ください
3.奥の控え室に弓矢を置いておくのは、自己責任と心得て下さい。武道館が管理しているわけではありません。ス ペースの関係上、弓矢の数は極力少なくして下さい
4.各自の所持品には必ず名前を書いておくこと
5.弓具の目印に大きなマスコットや音の出る鈴などを使用しないこと
6.的貼りや安土の手入れには積極的にご協力下さい
7.安土の手入れは、水やりとほうきでの掃き上げを基本とします。穴を埋めるためにコテを使うときも、安土を強 く叩いたり、固く押しつけたりしないこと。安土を軟らかく保つよう心がけて下さい
以上
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